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2025.07.09
「精密樹脂加工」とは、樹脂(プラスチック)素材を1/100mm単位で削り出して部品を切削する加工方法です。
金属加工と同様に、旋盤やマシニングなどの機械を使いますが、素材特性が大きく異なるため、専用のノウハウと経験が不可欠です。
特に電子機器、医療、航空宇宙、精密測定機器などの分野では、絶縁性や寸法精度、耐熱性などが厳しく求められるため、樹脂加工業者には高い技術力が期待されます。
樹脂加工では、用途や形状に応じて次のような加工方法が採用されます。
・旋盤加工:丸物形状に最適。Oリング溝やネジ切りにも対応。
・マシニング加工:平面加工・穴あけ・複雑形状の加工に向いています。
・彫刻加工:製品のロゴ・品番・目盛などの彫り込みに活用。
樹脂は切削熱で変形しやすく、バリ(毛羽立ち)も発生しやすいため、加工条件の最適化や切削工具の選定が重要です。
樹脂にはさまざまな種類があり、用途に応じて選定が必要です。代表的な素材は以下の通りです。
・POM(ジュラコン):滑りが良く、強度もあり、機械部品に最適。
・MCナイロン:耐摩耗性が高く、摺動部品などに多用。
・テフロン(PTFE):非粘着性・耐薬品性・耐熱性に優れた高機能樹脂。
・ガラエポ(ガラスエポキシ):絶縁性・耐熱性に優れ、電子基板や治具に使用される。
・ベークライト:古くからある熱硬化性樹脂で、電気絶縁部品に強み。
それぞれの素材に適した切削条件があり、素材知識と加工経験が求められます。
精密樹脂加工において注意すべき課題は以下のとおりです。
・熱による反り・変形
・寸法公差の維持(特に薄物や長尺物)
・静電気による切りくず付着
・繊維入り素材(例:ガラエポ)の工具摩耗
とくにガラエポのような強化樹脂は削りにくく、繊維の方向や熱収縮を見越した加工設計が重要です。高精度に仕上げるためには、設計段階から加工側の知見が欠かせません。
樹脂加工は、金型を使わずに1個から加工できるため、試作や少量生産に適しています。とはいえ、どの業者でも対応できるわけではありません。
加工業者を選定する際は以下をチェックしましょう。
・樹脂専業の加工ノウハウがあるか
・材料調達から加工・検査・納品まで一貫対応可能か
・寸法精度・仕上がり品質の事例があるか
・技術者とのコミュニケーションが取りやすいか
株式会社長友製作所は、精密樹脂加工・工業彫刻・シルク印刷をワンストップで手がける東京都大田区の老舗メーカーです。
創業90年を超える実績と熟練の職人技術により、POM・テフロン・MCナイロン・ガラエポ・ベークライトなど、多様な樹脂素材の高精度加工を実現しています。
長友製作所の強み
・精密切削・彫刻・印刷まで一貫対応:多工程の社内完結が可能
・ガラエポ・ベークライトなど難削材にも対応:高耐熱・高絶縁材の加工実績多数
・1個から量産まで柔軟対応:試作や技術相談も大歓迎
・設計段階からのVA/VE提案力:加工のプロとして最適解を提示
お困りごとは、お気軽にご相談ください
「精密に削れるか不安」「図面がないけど相談したい」「特殊な樹脂素材で加工できる?」
そんなお悩みに、対応し、最適なご提案をいたします。
樹脂加工のことなら、ぜひ長友製作所にお任せください。
名前:代表取締役 長友慶太