
最短半日で長友が
ご返信いたします!
2025.12.05

操作パネルに表示される文字や記号は、
機能を正しく伝え、誤操作を防ぎ、安全性を担保するための重要な要素 です。
これらが見えづらかったり、使用中に消えてしまうと、
装置の運用に支障が出るだけでなく、現場の安全にも影響します。
そこで工業用途では、
高耐久・高視認性の「シルク印刷」 が広く採用されています。
本記事では、操作パネルへのシルク印刷において
読みやすさと耐久性を両立するための設計ポイント をわかりやすくまとめます。
1|操作パネルに“シルク印刷”が選ばれる理由
シルク印刷は工業用途において、特に以下の理由から信頼されています。
✔ 長期使用でも印刷が消えにくい
擦れ・油・溶剤・熱などに強く、厳しい環境でも劣化しにくい。
✔ 金属・塗装面に高い密着性
焼付メラミン塗装や粉体塗装など、工業パネルで一般的な塗装と相性が良い。
✔ 色指定や高い視認性を実現できる
白・黒・特色など、表示のコントラストを確保して見やすさを向上できる。
✔ 一点物・小ロットでも対応可能
設備や機器のパネルは仕様が多様なため、小ロット対応力が重要。
操作性と耐久性の両方を満たすことができるからこそ、
多くのメーカーで採用されています。
2|読みやすさを高める設計ポイント
シルク印刷の視認性は、印刷技術だけでなく 設計情報の質 が強く影響します。
特に以下の 3 点は重要です。
① 文字サイズは必ず図面で指定する
表示の見やすさを最も左右するのは 文字サイズ です。
「印刷側にお任せ」はトラブルの原因になります。
当社では、支給いただいたサイズを基準に、
線幅が潰れないように版や条件を適切に調整します。
② 書体(フォント)は“支給データを忠実に再現”
防衛・通信・産業装置など、業界によって標準書体が異なるケースがあります。
そのため当社では、
これらを忠実に再現する方針です。
※書体の選定は設計側の判断であり、当社では「正確な再現」に注力します。
③ 印刷位置は必ず寸法で指示する
操作子(スイッチ・ボタン・コネクタ)と文字位置がズレると、
誤操作や視認性低下の原因になります。
中心位置・各方向の寸法を明記していただくことで、
最適な版位置で正確に印刷できます。
3|落とし込み(凹部)パネルへの印刷ポイント
操作パネルには、表示部が 段差構造(落とし込み) になっているものもあります。
落とし込み印刷は、
「凹部にインクを落とす方式」ではありません。
✔ 正しくは
という 密着型のシルク印刷技術 です。
段差部で版が浮きやすいため、版テンションや位置調整など、
高度なノウハウが必要になります。
4|耐久性を高めるために重要なポイント
操作パネルの耐久性は、
材質 × 塗装 × インク選定 × 印刷条件 によって決まります。
✔ 工業パネルで一般的な塗装
操作パネルで多く使われる塗装は以下です:
塗装ごとに密着性の特性が異なるため、
当社では塗装仕様に合わせたインクを選定しています。
✔ 印刷条件の管理が再現性を支える
工業用シルク印刷では、
などを管理することで、ロット間の品質差を防ぎます。
5|依頼時に必要な情報
印刷をスムーズに行うために、
次の情報をいただけると短納期に対応しやすくなります。
深さや濃淡の調整はシルク印刷では行いません。
版仕様と印刷条件で品質を最適化します。
6|長友製作所が選ばれる理由
✔ 工業用シルク印刷に特化
金属・樹脂パネルへの印刷を多数実施。
✔ 小ロット・一点物に強い
試作や急ぎの対応にも柔軟。
✔ 樹脂加工・工業彫刻を社内で完結
複合工程もスムーズに対応可能。
✔ 板金・塗装との協力ネットワーク
「パネル加工 → 塗装 → 印刷」を一社でまとめて管理できます。
7|まとめ
操作パネルの表示は、
機器の 安全性・操作性・信頼性 を支える重要な工程です。
読みやすく、そして長期間消えない表示を実現したい企業様は、
ぜひ長友製作所にご相談ください。
名前:代表取締役 長友慶太