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  • コラム

2025.09.12

なぜガラエポ加工は難しい?── 現場が語る“削りのリアル”!

 

ガラスエポキシ(通称:ガラエポ)は、絶縁性・耐熱性・寸法安定性に優れた工業素材です。
電子機器や制御装置に広く使われ、ものづくりには欠かせない存在となっています。

 

一方で、ガラエポは**「加工が難しい素材」**としても知られています。
今回は、現場の視点から「なぜ難しいのか」「どう克服しているのか」をご紹介します。

 

工具泣かせの素材

ガラエポはガラス繊維を含んでいるため、通常の樹脂に比べて圧倒的に硬いのが特徴です。
この硬さが工具の摩耗を加速させる原因になります。

 

「新品の刃物でも、あっという間に切れ味が落ちる」
そんな声が現場から出るほど、刃先へのダメージは大きく、
頻繁な交換や条件調整が欠かせません。

 

まさに 工具泣かせの素材 と言えます。

 

粉じんが厄介で機械トラブルの原因に

加工中に発生するのは、目に見えにくい微細なガラス粉じん。
これは単に作業環境を汚すだけでなく、機械の内部に入り込み故障を招くリスクもあります。

 

粉じんが蓄積すると、設備の寿命を縮めたり、思わぬ不具合を引き起こすことも。
そのため、ガラエポを扱う現場では「粉じん対策」が非常に重要になります。

 

長友製作所の取り組み

当社では、こうしたリスクに正面から向き合い、次のような取り組みを徹底しています。

  • ・切削条件や工具の最適化(素材や形状ごとに条件を見直し)
  • ・集じん装置による吸引・除去(機械を守り、環境を清浄に保つ)
  • ・作業者の安全装備(防じんマスク・保護メガネなどを徹底)

「加工品質」と「設備・人の安全」、どちらも守る環境づくりを行っています。

 

まとめ:プロに任せるべき素材

ガラエポは、高性能で頼れる一方、加工には専門的なノウハウと環境整備が必須の素材です。

  • ・工具摩耗の激しさ
  • ・粉じんによる設備トラブル
     こうしたリスクを理解し、適切に対応できる体制があるかどうかが、品質の分かれ目になります。

「削れる業者が見つからない」「品質や粉じんが心配」
そんなときこそ、ガラエポ加工の経験とノウハウを持つ長友製作所にご相談ください。

この記事を書いた人

名前:代表取締役 長友慶太