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2026.02.26

ガラエポ加工の適正公差はどれくらい?|金属と同じ感覚は危険です

 

ガラエポ加工でよく聞かれるのが、

「どのくらいの公差まで出せますか?」という質問です。

結論から言うと、

▶▶ ±0.2〜0.3mmであれば、安定して対応可能です。

これは特別な工程を追加しなくても、
通常加工で再現性をもって出せる範囲です。

 

±0.1mmはどうなの?

±0.1mm指定の案件も実際にお受けしています。

ただし、これは

  • サイズ
  • ・板厚
  • ・形状
  • ・加工箇所
  • ・ロット条件

によって難易度が大きく変わります。

±0.2〜0.3mmと比べると、
技術的なハードルは一段上がります。

つまり、「標準で安定」ではなく、「条件次第で対応」というイメージです。

 

 

±0.05mmは可能か?

±0.05mmについては、標準公差ではありません。

ガラエポは金属と違い、

  • ・材料自体にばらつきがある
  • ・繊維方向(XYとZ)で物性が違う
  • ・板厚公差が大きいことがある
  • ・真ん中と端で寸法差が出ることもある
  • ・ロット差・メーカー差もある

といった特性があります。

そのため±0.2〜0.3mmと比べると、かなり技術的難易度は上がります。

ただし、形状やサイズ、加工方法によっては
±0.05mmレベルで対応している案件も実際にあります。

このクラスの公差は個別相談案件 とお考えください。

 

 

サイズによる安定性

300角〜300×500程度までであれば、
比較的安定しやすいサイズ帯です。

それ以上のサイズになると、

  • ・反り
  • ・内部応力
  • ・板厚ばらつき

の影響が出やすくなります。

 

 

板厚による違い

t1mmとt10mmでは挙動がまったく違います。

厚くなるほど内部応力の影響が出やすく、
薄い場合は割れや変形リスクが高まります。

また、板厚そのもののばらつきは
材料段階で発生していることが多く、

場合によっては板厚の10%以上の差が出ることもあります。

 

 

小径穴の限界

φ1.0mm以下は加工リスクが高くなります。

理由は単純で、刃物が折れやすくなるからです。

 

 

端部からの距離

端から5mm以内は割れリスクがあります。

特に、

・角部

・ザグリ周辺

は注意が必要です。

 

 

金属と同じ公差指定は現実的?

アルミと同じ感覚で

・±0.02mm
・幾何公差ガチガチ指定

という図面は、現実的ではありません。

ガラエポは「均質材料」ではないため、
金属と同じ設計思想では無理が出ます。

 

 

まとめ

ガラエポ加工の公差目安としては、

  • ▶▶安定対応:±0.2〜0.3mm
  •    △ 条件次第:±0.1mm
  •    ◇ 個別検討:±0.05mm

というイメージです。

重要なのは、

金属の感覚をそのまま持ち込まないこと

図面段階で迷われた場合は、ぜひ一度ご相談ください。

無理な公差でコストを上げるより、
現実的な設計のほうがトータルではメリットが大きい場合もあります。

 

この記事を書いた人

名前:代表取締役 長友慶太