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2025.10.10

定規・目盛り・ダイヤルの精密彫刻が測定精度を左右する理由

測定器や操作機器に欠かせない「目盛り」や「ダイヤル」。
一見シンプルな表示のように見えますが、その刻みの精度や視認性は、製品全体の性能を左右する重要な要素です。

 

この記事では、定規・目盛り・ダイヤルにおける精密彫刻の役割と、なぜ精度が求められるのかをわかりやすく解説します。

 

  1. 1.定規・目盛り・ダイヤルに求められるのは「正確さ」と「見やすさ」

定規やスケール、計測機器のダイヤルなどは、数値を読み取るための重要な表示部です。
わずかなズレや線の太さのムラでも、測定誤差や操作ミスにつながることがあります。

 

そのため、これらの部品には機械彫刻による精密な加工が求められます。

 

  1. 2.印刷ではなく「彫刻」が選ばれる理由

定規やダイヤルの表示には、印刷やレーザーマーキングではなく、刃物による精密な彫刻が選ばれるケースが多くあります。

 

★精度の安定性

刃物で直接素材を削るため、線の位置や太さをミクロン単位で制御可能
印刷のようにインクのにじみや版ズレが起きません。

 

★耐摩耗性

繰り返し触れる部分や、摩擦の多い環境でも消えにくい。
測定器や操作ダイヤルなど、長期使用される製品に最適です。

 

★反射・光の陰影による視認性

削り込むことで生まれる微妙な陰影が、光の角度に応じて線を際立たせます。
塗色(黒入れ・白入れ)を施すことで、さらに読み取りやすくなります。

 

  1. 3.彫刻精度が「測定精度」に影響する理由
  2. 目盛りの線は、ただ等間隔で並んでいれば良いわけではありません。

位置・間隔・太さ・深さが一定であることが重要です。

 

例えば定規で1mm単位の誤差が出れば、10倍・100倍の工程で大きなズレになります。
ダイヤルやメーターの表示も、わずかな線の位置ズレが測定値そのものを狂わせてしまいます。

 

つまり、彫刻の精度=製品の信頼性といっても過言ではありません。

 

  1. 4.長友製作所の精密彫刻技術

長友製作所では、定規・スケール・ダイヤルなどの精密表示部品に対して、彫刻機による高精度加工を行っています。

  • ・微細な線や目盛りの均一なピッチを実現
  • ・樹脂・アルミ・真鍮・ステンレスなど多様な素材に対応
  • ・刃物・回転数・送り速度を最適化し、線幅・深さを安定化
  • ・塗色(白入れ・黒入れ)による高コントラスト仕上げ

 

機械ごとに個体差の出やすい線幅や角度も、熟練の作業者による調整で均一に保ちます。

 

  1. 5.設計・調達の際に知っておきたいポイント

定規や目盛り、ダイヤルなどのご依頼では、以下の情報を明記していただくとスムーズです。

  • ・目盛りピッチ・範囲(例:0100mm1mm刻みなど)
  • ・文字・数字の内容や配置位置
  • ・素材・表面処理の状態

彫刻の深さや加工条件は、材質や表面の仕上げに応じて当社で最適に選定します。
そのため、細かい指定をいただかなくても、均一で視認性の高い仕上がりをご提供できます。

 

  1. 6.定規・目盛り・ダイヤル彫刻のご相談は長友製作所へ

長友製作所では、測定器や制御機器に使われる精密な目盛り・ダイヤル・スケールの彫刻加工を数多く手掛けています。

  • ・微細ピッチの高精度彫刻
  • ・均一な線幅と深さを維持する加工ノウハウ
  • ・塗色仕上げによる視認性の向上
  • ・小ロット・試作から量産まで柔軟に対応

「正確な目盛りを刻みたい」「表示精度を安定させたい」
そんなお悩みがあれば、ぜひ長友製作所にご相談ください。

この記事を書いた人

名前:代表取締役 長友慶太