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実績紹介WORKS

  • 精密樹脂加工

2025.10.31

【大田区】ポリカーボネート製 管球ホルダ加工実績

内容 PC製 管球ホルダ加工実績
材質 ポリカーボネート(透明)
サイズ 93 × 90 × t10mm
工程 マシニングセンタによる精密切削加工
数量 100
納期 1ヵ月

詳細

強度・透明性・精度を両立した透明樹脂切削

 

東京都大田区の当社では、透明樹脂(ポリカーボネート・アクリルなど)の精密切削加工および組立対応を行っています。
今回ご紹介するのは、ポリカーボネート(PC)製の管球ホルダの加工事例です。
透明度と寸法精度の両立が求められる製品で、次回ご紹介予定の「筒部品」と組み合わせて使用されます。

 

 

■仕様(本事例)

  • ・素材:ポリカーボネート(透明)
  • ・寸法:93 × 90 × t10mm
  • ・加工方法:マシニングセンタによる精密切削加工
  • ・用途:照明機器・光学装置向け 管球ホルダ部品

 

 

■特長・加工ポイント

  • ・透明樹脂の白化やクラックを抑えるための加工条件を工夫
    切削熱・応力の発生を最小限に抑えるため、工具回転数・送り速度・切り込み量を最適化。
    加工中はエアーブローを多用し、発熱や切削くずの付着を防ぐことで、滑らかで透明感のある仕上がりを維持しています。

 

  • ・組立や筒形状の嵌合精度を考慮した加工にも対応
    今後の組立工程を見据え、穴位置・ねじ部・突起部などの位置精度を管理。
    透明樹脂特有のひび割れや応力集中を避けるよう設計しています。

 

  • ・ポリカーボネートの強度と透明性を活かした構造設計
    アクリルよりも耐衝撃性に優れるポリカーボネートを採用し、
    光学・照明機器など、安全性と視認性を両立する用途に最適です。

 

 

白化(にごり)が起きる主な原因

透明樹脂の切削では、熱や応力の影響で白化(にごり)が発生することがあります。
その主な原因は以下の通りです。

  • ・切削熱による微細クラック・溶け跡
     透明樹脂は熱伝導率が低く、切削中の熱が逃げにくいため、
     局所的に軟化溶け冷却時に白く濁る(微細な内部応力や気泡を含む)現象が起きます。

 

  • ・切削抵抗による表面応力(微細クラック)
     送り量が大きい、または工具が摩耗している場合、刃先に引っ張り応力が集中し、
     表面層が割れるように白っぽく見えることがあります。

 

・工具の切れ味不足やチッピング
 摩耗や欠けた刃で加工すると、材料を「削る」ではなく「引きちぎる」ような状態になり、
 表面が白く曇ります。

 

当社ではこれらの現象を理解した上で、切削条件の調整・工具管理・エアーブローの多用・仕上げ工程を工夫し、
できる限り透明感を保つよう加工を行っています。

 

 

★今後の展開(次回予告)

本ホルダは、透明円筒(ポリカーボネート製)との組立を前提とした構造です。
次回は筒部品の加工および組立工程までを含め、
「透明樹脂の一貫加工+アセンブリ対応」の実績としてご紹介予定です。

 

 

■想定される利用シーン

  • ・照明機器・光学装置の管球ホルダ・カバー部品
  • ・電子機器・分析装置の構造部材
  • ・透明樹脂の試作モデル・機構部品
  • ・筒状構造を持つ透明アセンブリ製品

 

 

★大田区でポリカーボネート加工・組立をお探しの方へ

当社は大田区の樹脂加工専門工場として、ポリカーボネートをはじめアクリル・ABSPOMなど、
多様なエンジニアリングプラスチックの切削・接着・組立加工に対応しています。

 

  • ・白化やクラックを最小限に抑えた切削条件の工夫
  • ・組立や嵌合精度を考慮した高精度加工
  • ・小ロット・試作から量産まで柔軟に対応

 

透明樹脂部品の精密切削・組立・アセンブリなら、ぜひ当社へご相談ください。